2024/01/30
面接対策|意外と知らない履歴書の書き方
鍼灸師は履歴書の志望動機をどう書く?書き方や例文を解説
履歴書は鍼灸師が就職・転職するにあたって、欠かすことのできない書類です。履歴書の書き方が不適切だったり、間違いがあったりすると、面接に進むのが難しくなる場合もあるので、ポイントを押さえつつ魅力的な履歴書を作成しましょう。特に、志望動機の欄は自分の考え方や、応募先への熱意を伝えるための貴重なスペースです。これまでのキャリアや強み・弱みを整理するなど、しっかり準備したうえで記入してください。
この記事では鍼灸師の方に向けて、履歴書を作成する際の注意点や意識すべきポイントを紹介します。志望動機の書き方についても例文付きで解説しますので、鍼灸師として就職・転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
鍼灸師が履歴書を作成するときのポイント3つ
履歴書は、就職・転職活動を行う際に必ず作成する重要な書類です。採用担当者は履歴書の内容をチェックして、「応募条件に合っているか」「職場にとって有益な人材か」などを見極めようとするため、ポイントを押さえた書き方を習得しておくことが大事です。
以下では、鍼灸師が履歴書を作成するときのポイントを3つ紹介します。
履歴書は丁寧に作成する
履歴書は応募先からの指定がない限り、任意の履歴書用紙を使って構いません。記入方法は手書きでもPCでも構いませんが、応募先に自身の熱意を伝えるためにも、空欄や記入漏れがないように注意してください。
なお、手書きの履歴書は字の文字の丁寧さ、大きさ、筆圧などから人柄や性格がイメージしやすくなります。採用担当者の第一印象を良くするためにも、ゆっくりと丁寧に仕上げましょう。
具体的に注意すべきポイントは下記の6点です。
・手書きの場合、書き損じたときは修正せず、新しい履歴書で書き直す
・PCで作成する場合、指定がなければ自分に合ったテンプレートを選ぶ
・PCで作成する場合、フォントを統一し、文字サイズは10.5pt以上にする
・PCで作成する場合、必ず印刷してレイアウトを確認する
・敬語表現を間違えないようにする
字を丁寧に書くコツは、線をまっすぐに書き、文字の大きさをそろえることです。字が上手かどうかよりも、読みやすい字を書くことに配慮して、応募先に熱意や誠意を伝えましょう。また、書き損じた履歴書をテープや修正液で直してそのまま使うと、雑な印象を与えかねません。間違えてしまったら、もう一度書き直すようにしてください。
PCで作成する場合は、読みやすいテンプレートやフォントを使っているか、履歴書のレイアウトが崩れていないかなどがポイントとなります。
フォントはPCに標準搭載されたものを使い、文字サイズは10.5pt以上にすると読みやすくなります。印刷すると文字化けやレイアウトの崩れが発生するケースもあるため、事前に印刷して問題がないことを確認しましょう。
手書き・PCのどちらであっても、「敬語表現が正しいかどうか」はしっかりチェックしてください。
写真は第一印象がよくなるものを選ぶ
写真は、3か月以内に撮影したものを使用します。鍼灸師は、患者さまや利用者さまと対面して施術を行うため、履歴書に使用する写真も清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
男性の場合、服装はスーツなどのフォーマルなものを選び、顔がよく見えるように前髪と耳のまわりを整髪料でまとめるのがおすすめです。女性の場合も、黒、紺、グレー、ベージュなどの落ち着いた色のスーツを着用し、化粧はナチュラルメイクにしましょう。
証明写真の撮影方法として、スピード写真、写真館、自撮りなどが挙げられますが、基本的には、スピード写真か写真館で撮影するようにしてください。写真館で撮影してもらうと色調などが調整できるため、断然良い仕上がりになります。
資格欄を正確に書く
鍼灸師として働く場合は国家資格が必要です。自分が保有している資格をきちんと伝えられるように、資格欄は正確に書きましょう。
鍼灸師の国家資格は「はり師」「きゅう師」が正式名称です。履歴書には「はり師免許」と「きゅう師免許」をまとめて書かず、別々の欄に記入してください。
「あん摩マッサージ指圧師」「柔道整復師」など、他の国家資格や民間資格を取得している場合も忘れずに記入しましょう。
鍼灸師の志望動機の書き方
志望動機は「自分がこれまでどのような経験をしてきて、そうした経験を新しい職場でどう生かせるか」をアピールする項目です。応募先の職場理念や方針を理解したうえで、仕事に対する熱意や意欲を簡潔かつ具体的な文章でまとめましょう。
以下では、鍼灸師が志望動機を書く際のポイントについて解説します。
これまでの経験を振り返る
志望動機は、応募者のキャリアによって書き方が違ってきます。鍼灸師未経験者の場合は、「性格が分かるような体験談」や「作業療法士として働きたい理由」を軸に志望動機を作成し、自身の人間性や考え方を伝えましょう。
鍼灸師経験者の場合は、「以前の職場でどのような働き方をして、どのようなスキルを得たか」や「それらの経験やスキルを応募先でどう活用できるか」をアピールすると、説得力のある志望動機になるでしょう。
なお、志望動機を書く際は、これまでの経験を振り返るだけでなく、「将来的にどのようになりたいか」まで考えると、熱意が伝わりやすくなります。「自分は何ができるか」「何をしたいか」「何をすべきか」という3つの視点で自己分析を行い、将来の展望を明確にしておきましょう。
志望する職場について調べる
採用担当者は、志望動機の内容から「なぜ応募者が自社(自院)を選んだのか」をチェックします。応募先についてきちんと情報収集したうえで、「どこに魅力を感じたのか」「自分の経験をどう生かしたいのか」などを、具体的な言葉でまとめてください。
志望する職場の情報を得る手段としては、下記のような方法があります。
・会社説明会に参加する
・志望先の職場見学を行う
・転職支援サービスのアドバイザーから情報を得る
応募先を選んだ理由が明確であれば、採用後に一緒に働く姿をイメージしやすくなるため、採用担当者の好印象につながるでしょう。
簡潔な文章を心がけて書く
採用担当者は多くの履歴書に目を通すため、志望動機が難解な内容だと最後まで読んでもらえない可能性があります。採用担当者にとって読みやすい志望動機に仕上げるためにも、簡潔な文章を心がけましょう。
志望動機を簡潔に書くときのポイントは、次の3点です。
・一文の長さは60~80字を目安にする
・全体の文字数は300字程度に収める
ただし、簡潔さを意識しすぎて漠然とした内容になってしまうと、熱意や誠意が伝わりません。事例やエピソードを交えながら、できるだけ具体的に仕上げることも志望動機作成のポイントといえるでしょう。
【鍼灸師向け】志望動機の例文
履歴書を書く段階で志望動機を明確にしておけば、面接でもしっかりと自分をアピールできるはずです。ここでは、鍼灸師の志望動機例を「経験者」「未経験者」の2つのパターンに分けて紹介します。
経験者の志望動機例 |
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高齢者の患者さまの健康に貢献できる鍼灸師として働きたいと考え、高齢者向けの鍼灸外来がある貴院を志望いたしました。 これまでは治療院で6年間働き、地域の患者さまに鍼灸の施術を行ってきました。患者さまの中には高齢者の方も多く、関節の痛みや身体の不調が鍼灸で改善できると、みなさん笑顔を見せてくださいます。そうした姿は私のやりがいにもなっていました。 地域の鍼灸師として経験を重ねるなかで、より高齢者の患者さまの助けになりたいと思うようになったことが、貴院を志望した理由です。貴院の鍼灸科でこれまでの経験と技術を生かし、患者さまがいきいきと暮らせるように貢献したいと考えております。 |
鍼灸師経験者が、鍼灸外来を行っている病院を志望する場合の志望動機例です。前職の仕事内容や勤務年数、転職理由をきちんと説明することで、鍼灸師としての技術・経験が備わっていることをアピールできます。
未経験者の志望動機例 |
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「鍼灸の施術による地域貢献」という理念に魅力を感じて、貴院を志望いたしました。 私が鍼灸師を目指したきっかけは、祖母が鍼灸院に通い、鍼灸師の先生にお世話になっていたためです。祖母は足を悪くしていて、冬になるといつもつらそうな顔をしていました。しかし、鍼灸院で月に2回の診療を受けたときだけは、「身体が軽くなった」とうれしそうに笑っていたことをよく覚えています。 私はまだ鍼灸師の資格を取ったばかりですが、祖母のように身体に不調を抱えている方の助けになるために、今後も勉強し続け、知識と技術を磨き続ける強い意志を持っています。 貴院で鍼灸師としての経験を積み、地域に貢献できる鍼灸師に成長したいと考えております。 |
鍼灸師未経験者が、地域の鍼灸院を志望する場合の志望動機例です。新卒や他業種からの転職などで鍼灸師未経験の方は、自分が鍼灸師を目指した理由を具体的に説明するのがおすすめです。成長したいという熱意や、仕事に対する真摯な姿勢を伝えることで、採用担当者の目にとまる可能性が高くなるでしょう。
まとめ
鍼灸師が履歴書を作成する際のポイントとして、「丁寧に作成する」「第一印象のよい写真を選ぶ」「資格欄を正確に書く」などが挙げられます。
志望動機を書くときには、応募先についてきちんと調べたうえで、「どこに魅力を感じたのか」「自分の経験をどう生かしたいのか」などを、簡潔かつ具体的な言葉でまとめましょう。その際、事例やエピソードなどを交えると、採用後に一緒に働く姿がイメージしやすくなり、採用担当者の好印象につながります。
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